2015年 05月 15日
久しぶりに読書。 パート2
久しぶりに読んだ本です。
「103歳になってわかったこと」
美術家、篠田桃紅(しのだとこう)さんの本です。
この方は、書道をしている人の間では有名の方のようで
墨を用いた抽象表現主義者として
世界的に広く知れ渡っているそうです。
申し訳ないのですが、私は初めて聞く名前です。
彼女の本を読んで、一番心に残った言葉は
亡くなる時は、こうしよう、とか いつ死んでもいいなど思ったことがなく
なにも一切思っていないという事。
考えてもどうにもならないし、産まれて死ぬことは、いくら人が考えても
解るものではなく、自然のはからいによるもので
人の知能の外、人の領域ではない。
人の領域ではないことに、思いをめぐらせても真理に近づくことは
できないので、一切を考えず、毎日を自然体で生きるように心がけている。
というくだりです。
だから考えることをやめれば、死は怖くない。
人は老いて、日常が「無」の境地に至り
やがて本当の「無」を迎える それが死である。
う~~む。 なるほど。 さすが、103歳の方のいう事は素晴らしい。
大正生まれの方は強い。
まだ、いろいろな素晴らしい話が詰まっていて
とても良い本だと感心いたしました。
by tmk331027
| 2015-05-15 17:21
| 本